温泉をテーマとした郷土資料館―北投温泉博物館
「台湾の街角から」 2009年8月掲載
台北に最も近い温泉街として知られる北投。そのシンボルとも言うべき存在がこの建物です。日本統治時代に公共浴場として造営され、これを再利用して博物館が設けられています。竣工は1913(大正2)年。一階部が煉瓦造りで二階部が木造という凝った造りで話題となりました。当初は東アジア最大の公共温泉浴場と謳われました。館内は温泉文化についての解説のほか、北投地区の古写真や地図、歴史文物などが展示されています。現在、館内に浴場の設備はありませんが、浴室は見学できるようになっています。美しいステンドグラスが自慢です。そのほか、台湾各地の温泉ガイドや北投石の展示のほか、各種イベントなども行なわれています。入口は2階にあり、往事の座敷広間も残されています。
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