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ブヌン族の八部合唱

「台湾の街角から」 2009年11月掲載

台湾中部の山岳地帯に暮らすブヌン族。南投県や花蓮県、台東県に暮らす彼らの個性的な文化は各界から注目されていますが、中でも八部合唱は世界的な知名度を誇っています。ブヌンの言葉では「パシププ」と呼ばれています。これは複雑な合唱方式であるばかりでなく、タブーによる制限も多く、神秘に包まれた存在となっています。特にアワの収穫を祈願するためのパシププは基本的には1月の種まきの時期から3月の間拔祭の期間だけに唄われ、その前後は唄ってはいけないことになっており、普段の練習も禁止されているそうです。選ばれた6〜8名が屋外で円陣を組み、両手をお互いの腰に当て、ゆっくりと反時計周りで動きながら、合唱がはじまります。歌い手は4パートに分かれます。最近はCDなども出ているので、台湾旅行の際に購入してみてはいかがでしょうか。


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