達観楼、洪祖仁さんを訪ねる
先日、洪祖仁さんにお話しをうかがってきました。
洪さんは鉄道にとても詳しく、
私も新刊『台湾鉄路と日本人』の取材でお世話になりました。
鉄道作家の洪致文さんは甥っ子にあたります。
洪祖仁さんと奥様
今回、お聴きしたのは淡水にあった達観楼のこと。
現在は紅楼というカフェ・レストランになっていますが、
もともとは、洪家の所有物で、竣工は1899年。
豪商の所有物だったものを、後に洪さんのお祖父様にあたる洪以南氏が
購入したしたのだそうです。
なお、洪以南氏は淡水街長の地位にあった人物ですが、
洪さんのお父様にあたる洪長庚氏は台湾で最初の眼科医。
京都から大阪医科大、そして東京帝大に進み、
台湾に戻った後は達観眼科を開業しました。
当時、眼科医院は非常に珍しい存在で、多くの方に慕われていたそうです。
達観楼はその後、ほかの人の手にわたり、
2001年1月からはカフェ・レストランとして親しまれています。
私もガイドブックなどを書く際には必ず紹介していますが、
建築や歴史については紙幅の限界があって、じっくりと書けないという現実があります・・・
「達観」楼という名前のごとく、とても眺めがいいので、
淡水へ行かれた際はぜひ足を運んでみてください。
淡水紅楼
淡水鎮三民街2巷6号(長い石段を上った上にあります)
02-8631-1168
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