通宵神社の跡地を訪ねる
週末はルリマダラという珍蝶の撮影をするために、
雲林県に行っていました。
残念ながら、蝶の撮影は空振りに終わりましたが、
今回は新竹在住のYさんに車で案内していただいたため、
新竹から苗栗、台中、彰化と、日本統治時代の遺構を撮影しながらの取材となりました。
苗栗県通宵にある神社の遺跡です。
町並を見おろせる高台にありますが、
現在も鳥居や社務所、石灯籠などが残っています。
拝殿はなんと新たに造り直されています。
ここは古蹟の扱いを受けており、
「本来のあるべき姿に復元」というコンセプトなのだそうですが、
神社建築をまねてはいるものの、明らかに日本統治時代のものとは異なっています。
拝殿の上にはなんと、国民党の党徽が付いています。
石灯籠も新しいものが見えます。
社務所は日本統治時代の姿を留めています。
この国民党の党徽ですが、この神社遺跡が整備されたのが2001年頃。
当時はまだまだ国民党系の勢力が強く、意見を押し込められたと想像できますが、
これは当時の時代性を考えさせられますね。
最後に神社遺跡の上方にある望洋楼です。
石碑は「光復紀念碑」とありますが、これは戦後に改ざんされたもの。
ここはもともとは台湾海峡を航行するロシアの艦隊を監視するために
設けられたものでした。
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