戦前、台湾の学校にも置かれていた二宮欽次郎(尊徳)像。
残念ながら、戦時中の金属供出と戦後の国民党政府による排日政策で撤去が続き、
今はほとんど見られません。
このたび、読売新聞台北支局の取材におじゃまし、同行させていただきました。
探してみればあるところにはあります。
今回、屏東県長治郷に残る二宮さんを訪ねてきましたが、
なんと、台湾仕様・・・というか、台湾オリジナルの二宮像に出会えました。
とにかく強烈なその風貌です。
大仏顔に福耳。そして、なんと、サンダル履きです!
校長先生にもお話しを聞きましたが、その詳細は不明とのこと。
寄贈・出資した方、校内のデザインを担当した設計師なども訪ねましたが、
残念ながら、旗山の骨董品店で購入したことくらいしかわかりませんでした。
校長先生によると、貧しくとも謙虚に生き、学問に勤しむ姿が客家人の気質を体現しているとのこと。
確かに二宮さんの生きざまは勤勉な客家人の気質にぴったりと合いそう。
この後、付近に眠る個人所有の二宮さんをいくつか訪ね、
思いのほか充実した一日を過ごせました。
建築デザイナーの李さん宅にあった二宮さん。こちらは明らかに日本製です
これは日月潭のおみやげ屋で30年前に購入したという二宮さん(長治郷在住の邱さん宅にて)
今回は、台湾、そして客家文化の奥深さを改めて学びました。
現地ではとても親切にしていただき、充実した一日でした