速報です。
6月1日、台湾高速鉄路からリリースが届きました。
7月から実施されるルール改正についてです。
結構、大がかりなものです。以下をご覧ください。
■回数券発売開始
運賃が15%引きとなる回数券が発売開始となります。乗れるのは自由席のみ。有効期限は使用開始から30日。8回分となります。一か月以内に4回、どこかへ出かければもとがとれますが、区間変更はできません。ちなみに、台北―台中間では指定席運賃700元で8回乗車で5600元。これが4695元となります。
■定期券も登場
定期券も登場します。割引率は52%引き。自由席のみ、何度乗ってもOK。ただし、台北―板橋間の定期券はなく、今回については一部区間が発売されません。定期券は記名式で、紛失した場合は通知すれば使用不可にできます。
■双色割引が廃止
現在、台湾高鉄の指定席乗車券は時間帯によって15%引き、もしくは35%引きとなっていますが、7月1日よりこれが廃止となります。外国人、特に旅行者にとってはショックの大きい廃止です。わかりにくいという声も大きかったこの双色割引ですが、これがなくなるということは、実質的には割引制度の廃止のようなもので、値上げ感は否めません。廃止の噂はあったのですが、まさかいきなり全面廃止とは!
■本数増加
7月1日にはダイヤ改正が実施され、運転本数が増加します。現行の週879本から892本に13本増発。月曜―木曜の17時前後に2便、土曜日の8時、10時前後に各1便、日曜日の16時―18時に3便増発されます。いずれも混雑緩和を意識したものとのこと。これにより週末の運行本数は146本となり過去最高となります。詳しくは以下をご覧ください。
http://www.thsrc.com.tw/download/timetable_070110_tc.pdf
■パターンダイヤの実施
これまではばらばらだった発車時刻がパターンダイヤ化されます。台北駅発は各駅停車タイプが毎時12分、30分、54分、板橋・台中のみ停車の速達タイプが毎時00分、18分、36分となります。時間帯や曜日によって以上の全ての列車が運行されているわけではありませんが、発車時刻は上のいずれかになります。詳しくは上の時刻表をご覧ください。
■自由席が毎日運行・3両体制に
現在、月曜日から木曜日までだけ組み込まれる自由座(自由席)ですが、これが毎日組み込まれるようになります。また、1編成に2両(156席)だったものが3両(252席)となります(10号車、11号車、12号車)。これは自由席のみに乗れる回数券と定期券の発売に合わせた形ですが、週末も自由席があるというのはありがたいものです。ただし、双色割引が廃止されることで、安い自由席が込み合うのは必至と言えそうです。
■夏休み割引実施
7月1日から9月30日の期間限定割引があります。月曜日から木曜日、土曜日の21時以降、日曜日の9時以前の列車が1割引になります。
以上です。
必ずしも利用者にとって嬉しいものばかりではありませんが、本数も増え、ますます充実してきたのは確かです。みなさん、どうぞよいご旅行を!
片倉佳史