台湾老兵の慰霊祭
高雄市にある戦争與和平紀念公園(戦争と平和記念公園)にいってきました。
10月23日。高雄市關懷老兵文化協會が主催し、年に二回実施されている慰霊祭です。
台湾老兵について展示された記念室があります
台湾には戦前、そして戦後も戦地にかり出されていった方々がおられます。
日本統治時代に出征し、戦後は中華民国兵となり、中には、中国で捕虜となって、人民解放軍に編入されてしまったという方もいます。
そして、後に台湾では国民党政府の手で投獄されたり、中国では共産党政府によって「労働改造」に遭わされたりするというケースもみられました。
そういった方々の霊を慰めるための慰霊祭でした。
「台湾無名戦士」と刻まれた石碑
展示室には豊富な展示物があります。より多くの日本人に知ってほしい(知るべき)場所です
この公園と展示室に尽力された許昭栄さんは2年前に現政権、高雄市当局・議会に抗議し、自尽されました。
その経緯についてはここでは記しませんが、台湾老兵の通ってきたあまりにも厳しい道のりを丹念に調査し、ご自身もまた、つらい思いを胸に秘めておられた方でした。
私自身は生前の許さんに深くお話しをうかがうことができませんでしたが、この場所に来るたびに、胸が詰まります。
http://taiwan-soldier.blogspot.com/2008/10/blog-post_14.html
↑許さんの生涯について、石戸谷慎吉さんが文章を寄せておられます
許さんにも手を合わせました
高雄市關懷台籍老兵文化協會の総幹事をつとめるのは荘盛晃さん。
より多くの方に台湾老兵の悲劇を知ってほしいと熱心に活動を続けておられます。
戦死した方々、そして高齢でお亡くなりになった方々への献花
この公園は観光客もよく訪れている旗津にあります。
鼓山からフェリーで旗津へ渡り、レンタサイクルなどでも行けます。
ぜひ訪れてみてください。
戰爭與和平紀念公園
高雄市旗津二路701号
07-571-9973
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