台北市南部の青田街に魅惑のカフェ空間が誕生しました。
その名は「青田七六」。日本統治時代に昭和町と呼ばれたエリアにあります。
ここは台北帝国大学教授で微生物学の権威として知られた足立仁氏の邸宅でした。
足立教授は応用微生物学の専門家で、土壌微生物の研究で製糖事業に大きく貢献した人物です。
家屋は1931(昭和6)年に竣工したもの。当時の住所は台北市昭和町462番地でした。
家屋の南側に長い廊下があり、自然光が優しく屋内を照らしています。
敷地は広く、生い茂った樹木が潤いのある緑を付けています。
終戦後は、地質学の権威である馬廷英教授がこの家屋の主となりました。
筆者が最初にここを取材したのは2004年のこと。
馬教授が亡くなった後も遺族がこの家屋に住んでおり、手入れが行き届いていました。
庭先の様子は小さな植物園のようでした。
黄金種子文化公司の呉さんと水瓶子さん。この二人が全体を切り盛りしています(修復工事中に撮影)
青田七六のオープン式典の様子。早くも知る人ぞ知る芸文空間となっています。
現在、黄金種子文化公司の手によって、カフェ・レストランとして営業中です。
木造家屋の趣に触れながら食事が楽しめる歴史空間として人気があります。
http://www.geo76.tw/
青田七六のオフィシャルブログ
台北市青田街七巷六号←わかりやすい住所!
02-2391-6676
11;30〜21;00 無休