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 ブログ 片倉佳史の台湾体験

2011年10月31日(月曜日)

速報!台湾のDT668(D51形)、海線で試運転!

速報です。
日本統治時代に台湾に持ち込まれたD51形蒸気機関車(DT668)。
引退して久しかったこの機関車ですが、このたび修復工事を終え、試運転を行ないました。

この機関車は戦後、中華民国政府に接収され、DT650型と呼ばれていました。
このたび修復工事を経て見事に復活を遂げました。
修復はかなりの困難だったと聞きますが、10月28日に海線で試運転を行ないました。

http://jinishin.blogspot.com/2011/10/dt668.html#comment-form
台湾の陳威臣さんのブログ(きれいな写真がたくさん!)

さすがに大きく、迫力があります。
まだ台鉄からは具体的な運転計画などの発表がありませんが、
早くその雄姿を楽しみたいところです。

なお、写真は陳威臣さんからお借りしたものです。


2011年10月30日(日曜日)

知られざる赤煉瓦倉庫・旧樟脳製品倉庫

昨日、国立台湾博物館の林一宏さんのご厚意で、
旧台湾総督府専売局の樟脳製品倉庫と原料倉庫をご案内いただきました。

ここは台北市南昌路にあります。


左手が赤煉瓦倉庫、右が石造りの「小白宮」

この一角は台湾総督府専売局を中心に工場や倉庫などが並んでいましたが、
それらはほとんど残っていない状態です。
現在残っているのはかつての樟脳製品倉庫とアヘンの原料倉庫の二棟のみ。

戦後、中華民国政府に接収され、用途は変わっていましたが、幸いなことに取り壊しを免れ、
現在は国立台湾博物館が管理し、修復工事が行なわれています。

まずは1902年竣工の物品倉庫。
通称・小白宮と呼ばれています。
石造りの建物は珍しく、わずか60日で完成したというのも特筆されます。
なお、設計者は総督府営繕課技師・野村一郎と推測されます。


館内の様子。戦後は事務所として使用されていました。

赤煉瓦建築の樟脳製品倉庫については、後日、アップします。
林一宏さん、新聞局の卓秘書、謝謝你!


2011年10月29日(土曜日)

のど自慢、台湾大会、無事終了!

NHKのど自慢の台湾大会、無事終了しました。よかった!
10月2日の収録時は席が後ろのほうだったので出演者の顔が見えませんでしたので、
番組として見てみると、改めて新鮮でした。

楽しそうに、嬉しそうにのびのびと唄う出演者はさすがに前日250組の予選を勝ち抜いただけに、個性派揃い。
その姿を見ていたら、涙が止まりませんでした。
収録日も私の周囲の人々(日本人)は皆、泣いていました。のど自慢で泣いてしまうなんて、初体験です(笑)

伝え聞いたところでは、NHK幹部の間でも今回の収録は高評価だったそうです。
二度目、三度目があるといいですね。
今回は日本語世代のお年寄りがほとんど出られなかったのが心残りでした。

ただ、前のほうに空席を残したままだったのはなぜだろう?と思いました。
入場券の倍率は高く、当日、行けなかった人々もたくさんいたのに!

また、幕がおりた後、小林幸子が涙ながらに復興支援について感謝の意を伝えていました。
ほんの一瞬のことでしたが、これにはちょっと感動してしまいました!これからも応援したい!と思いました。
好印象です!

で、NHKですが、局の人間は番組収録前にお礼らしきものをさらっと言っていましたが、
番組としては義捐金などについてはノータッチ。
出演者が何人か義捐金や復興支援について感謝の意を示していましたが、
あれがNHKの姿勢なのかなと、ちょっぴりひっかかるものが・・・

せっかくこれだけの機会だったのだから、日本人の総意として感謝の気持ちを伝えてほしかったように思います。

ま、終わりよければ・・・という考えもできるのですが。
とにかく台湾の方々に喜んでいただけたのは嬉しいです。


2011年10月28日(金曜日)

ハローキティの特別塗装機!お披露目

ハローキティの特別塗装機がお披露目となりました。
10月27日、エバー航空(長栄航空)主催の記念式典を取材してきました。

サンリオの人気キャラ「ハローキティ」をイメージしたこの飛行機。
人よんで「ハローキティ・ジェット」。
中国語では「HelloKitty彩繪機」と言います。


オープニングはプユマ族の歌手・サミンガ(紀暁君)の熱唱

会場はなんと飛行機の整備工場でした!
一生のうち何度入れるか分からない空間。飛行機ファンならずとも大興奮です。


台湾でのキティ人気は凄まじいものが・・。報道陣に囲まれる張総経理。

デザート類の中にはキティちゃんババロアやクッキーも。
ただ、顔にかぶりついたり、ナイフを入れたりするのはちょっぴり気がひけます・・・(笑)

この飛行機はエアバスA330-300型で、機体には大きくキティちゃんが描かれています。
特別塗装機は全部で3機。それぞれが異なる塗装です。
成田線・香港線に入るのが「アラウンドザワールド」、福岡線・ソウル線に入るのが「アップル」、
札幌線に入るのが「マジックスター」です。

ちなみにこの飛行機、シートピッチ157センチのビジネスクラスが30席、81センチのエコノミークラス279席の計309席。
両クラスとも電源ソケット付き。個人モニターも全席に装備されています。

ちなみにエバー航空のハローキティジェットは2代目で、
初代は2005年10月22日にデビュー。2008年まで活躍しました。
もともとハローキティが大人気の台湾なので、当時も大きく話題になりました。

今回は機体に3種のキャラクターが描かれているほか、
機内もキティちゃんだらけ。

紙コップや食器など100種におよぶグッズがハローキティのデザインだそうです。
搭乗券やタグ、機内食までキティちゃん尽くし。
スタッフのエプロンにもキティちゃんが。
以前はトイレットペーパーまでキティちゃん入りでしたが、
この日は確認できませんでした。

第一便は2011年10月31日に台北発新千歳行きに充当されます。
ちなみに新千歳/台北線はBR116、BR115便、
成田/台北線はBR2197、BR2198便、福岡/台北線はBR2106、BR2105便がハローキティジェットで運航される予定です。


2011年10月27日(木曜日)

神木線事故からの運転再開(阿里山鉄道祝山線)

twitterでも書いていますが、阿里山鉄道の祝山線が運行再開となりました。
今年4月27日に神木線で脱線転覆事故が発生、春から運休していた神木線と祝山線ですが、
10月27日午前5時の便から祝山線のみが運転再開となりました。

http://www.katakura.net/xoops/html/modules/wordpress/index.php?p=814
事故発生時の速報です

例によって発車時刻は日の出時刻によって決まり、
ご来光見学に合わせて3本程度の運行です。時刻は前日、阿里山駅や沼平駅、各ホテルなどに貼り出されます。

奮起湖〜阿里山間の復旧も大きく遅れ、
現地のスタッフに聞いてみたところ、内部でもかなり混乱をきたしているようです。
安全第一で運行してほしいですね・・・


2011年10月26日(水曜日)

海外のセブンイレブンに置かれた義捐金ランキング〜数字で見る台湾

東日本大震災被災地への義捐金ですが、興味深い統計を見つけました。
セブンイレブンの店頭に置かれた募金箱の金額です。
セブンイレブンのオフィシャルなデータで6月13日現在のもの(その後も増え続けていると思います)。

海外では11カ国で募金箱が置かれたそうですが、
やはり台湾が飛び抜けています←台湾の皆さん、本当にありがとうございます!

約4・2億円中、約3億円を台湾が占めているというのはスゴイです!

http://www.pref.aomori.lg.jp/release/files/2011/35281.pdf
こちらのPDFをご覧下さい(オフィシャルサイトより)

店舗数ほか、よく見ると、おもしろい数字が並んでいます。
タイにセブンイレブンが多いことや、一店舗あたりで考えるとインドネシアが大きいとか、
韓国がなぜか少ないことなど、興味が尽きません。

企業や財閥、宗教団体などからの義捐金はもちろんですが、
ある意味、これは庶民から寄せられたご厚意と考えられますので、改めてありがたい義捐金だと思います。

改めて、台湾の皆さんの優しさに感謝です!


2011年10月25日(火曜日)

南菜園に残る北白川宮妃殿下の歌碑

知られざる日本統治時代の遺構。
児玉源太郎が設けた南菜園(現南昌公園)に北白川宮妃殿下の歌碑が残っています。

私が最初にここを訪れたのは2002年。
なかなか見つけられなかったのを思い出します。
廟の片隅に、ただ石塊が置かれているという感じでした。

国のためたてし いさをはもりそにの 
         山より高く おもほゆるかな

※「もりそに」とは新高山(旧称モリソン山)を意味しています


2011年10月23日(日曜日)

景美人権文化園区を郭振純さんにご案内いただきました

台北郊外にある新店の旧軍人監獄を取材してきました。
ここは現在、景美人権文化園区として整備され、公開されています。

戦後の台湾を覆った白色テロという名の暗雲。
蒋介石時代に始まった恐怖政治は
反対派粛正という名目で多くの人が不当に逮捕され、
様々な形で人権蹂躙が行なわれてきました。

こういった史実は国民党政府による徹底的な言論統制によって長らく隠されてきましたが、
1990年代後半、李登輝総統時代に急速に民主化が進められ、
ようやく全容が明らかになりつつあります。
私もこういった受難者の方々の証言を集め、聞き取り調査をしてきましたが、
あまりのむごさに毎回、言葉を失います。


かつての独房などもそのまま残されています

現代を迎え、今では遠足でやってくる学生もいるそうですが、
まだまだ訪問者が多いとは思えません。
ちなみに国民党政府のお膝元である台北の学校がやってくることは
ほとんど皆無だそうです・・・


思想改造が行なわれた現場。収容施設の劣悪な環境に驚かされます

今回、22年の投獄を強いられた郭振純さんにたっぷり5時間、ご案内いただきました。
郭さんは足を少し患っていますが、
日本人にもぜひ台湾の歴史を知ってほしいという願いから、ボランティアガイドを続けています。
なお、郭さんはご自身の体験を雑誌「MOKU」に長期連載をしていますので、こちらもぜひご覧下さい。

http://www.moku-pub.com/index.html


郭振純さん。奥様とのツーショット

景美權文化園區はMRT大坪林駅からタクシーで5分です。
多くの方に訪れていただきたい場所です。

http://jmhrmcp.cca.gov.tw/
ウェブサイト(月曜休館です)


2011年10月21日(金曜日)

李登輝元総統をお訪ねしました

このたび、ご縁をいただき、李登輝元総統をお訪ねしました。
8月についで2回目の訪問になりますが、とてもお元気そうで、たっぷりとお話しをうかがえました。

今回は現在の日本に対するメッセージを中心にお話しをうかがいました。
前回と同様、具体的な例や数字を挙げながら、様々な切り口からの提言をいただきました。
どれも興味深いお話しでした。

記事についての詳細は後日、改めてご報告したいと思います(今しばらくお待ち下さい)

今回は李登輝さんご自身の軍隊体験や、台湾引き揚げ時のエピソード、終戦直後の台湾の状況、知られざる書店経営の話、
公学校時代の思い出、千葉県稲毛での見習い士官時代、名古屋の高射砲部隊の話、芝山厳神社のお参り、謝雪紅の話など、
これまであまり語られていない部分のお話しを数多くうかがえました。
とても密度の高い2時間でした。


2011年10月20日(木曜日)

【転載】 プロレスラブin Taiwan チケットご優待のおしらせ

【転載】
2011プロレスラブin Taiwan チケットご優待のおしらせ

来る11月5日(土)、6日(日)台湾大学体育館にて、
武藤敬司率いる全日本プロレス“第4回2011プロレスラブin Taiwan”が開催されます。
今年は全日本対外人をテーマに、元WWE王者ビッグダディーやTAJIRI、ウルティモドラゴン、
そして、台湾初の女子プロレスラー(真琴)も参加。5日にはグレートムタも登場します。

ひとりでも多くの皆様にご観戦いただくことを目的に、以下の内容でチケットのご優待をさせていただきます。
ふるってお越しいただけますよう、お願い申し上げます。

開催日時:
11/5 (六) 19:00PM 試合開始
11/6 (日) 15:00PM 試合開始
所要時間:約 3時間(休憩含む)
場所:台灣大學綜合體育館(臺北市羅斯福路四段一號)

ホームページ:http://citytalk.tw/sevent/wrestling/index.php

- チケットご優待販売方式:-

u 5,000元、4,500元、4,000元、3,000元の席をお求めの方に限り25%引きの御優待となります。
u お申し込みは10月27日(木)正午までとさせていただきます。
u サンバイト台湾宛に電話にて御連絡下さい。
u 座席の指定はできません。なるべく見やすい席をお取り致します。
u チケットは当日会場2F入口に設置する“チケット受渡し窓口”にて代金と交換します。
u ご購入確定後のチケットは取消しが効きませんのでご注意下さい。
u ご希望の価格帯の席が売り切れた場合はご容赦下さい。

お問合せ/お申し込み: 
サンバイト台湾 三貝徳(股)有限公司
台北市八徳路三段230号10F-2
Tel: 02-2577-6626 (営業時間 平日9:30 〜18:30 に限る)
Fax: 02-2577-6880

担当:
如意 携帯0910-239-516
朱小姐 携帯0911-087-236
E-Mail  carol@san-byte.com.tw


2011年10月14日(金曜日)

郭徳発さんのウェブサイト

今年5月に他界された郭徳發さん。
陸軍特別幹部候補生として日本へ赴き、終戦を迎えた経験をお持ちでした。

私もいろいろなお話しをうかがいました。笑顔の優しい、穏やかな方でした。
残念ながら、日本からの知り合いを案内していた帰り、オートバイで事故に遭ってしまい、その後、長く入退院を繰り返していました。
私はちょうど同日に京都で講演があり、告別式に列席できませんでした。最後のお別れができなかったことを今も悔やんでいます。

生前、郭さんはパソコンにも強く興味をお持ちで、自作のウェブサイトを作られていました。
ご覧いただければおわかりと思いますが、内面からにじみ出てくる「平和への祈り」が感じられる空間でした。
手作り感いっぱいの魅力的なウェブサイトです。

このたび、郭さんが手がけてこられたウェブサイト「平和への祈り」を永遠にお伝えするべく、全データを拙サイト内に移しました。
高雄の「戦争と平和記念公園」設立に尽力された許昭栄さん、NHKのど自慢を台湾で実施するために奔走した呉正男さんほか、
多くの方について、詳しく記されています。

どうか、多くの方の目に触れてほしいと切に祈ります。

拙サイトのトップページ、左下に入口を作ってあります。

http://kakutokuhatsu.katakura.net/
郭さんのトップページ

郭さんのことは永遠に胸に秘めていきたいと思います。
どうぞ安らかにお休みください。

合掌

        


2011年10月13日(木曜日)

11月12日、法政大学で講演を行ないます

         

このたび、法政大学地理学会と地理教育研究会にお招きいただき、講演をさせていただくことになりました。

テーマは「もっと知りたい台湾・現地在住作家の語る台湾事情」というものです。
震災復興支援に関する背景や現代台湾事情、日本との歴史的関わり、鉄道ブーム、歴史建築など、
いくつかのテーマをご用意したいと思います。

11月12日(土)15時からとなります。
会場規模は200名程度とのこと。入場は無料で学外の方もお越しいただけますので、どうぞよろしくお願いします。

会場でお会いできることを楽しみにしております。


2011年10月12日(水曜日)

全日本プロレス台湾大会2011年11月5日・6日

11月5日と6日。国立台湾大学体育館で行なわれる全日本プロレスの台湾大会。
今回からは大手紙・聯合報が主催者に変わります。


台湾のプロレスファンはノリがいいので、盛り上がります!

注目の対戦カードですが、あまりにも評判が悪かったためか、
ここにきて、なんとWWEのスーパースター・TAJIRIが緊急出場(もうリリースが出ている頃です)。
初日にはグレートムタとの競演もあり。

また、注目の女子レスラー・栗原あゆみの出場がキャンセルになり、かわりに真琴の出場が決まりました。
個人的に大ファンだった三田英津子つながりで期待はしたいものの、
台湾初上陸となる女子プロを背負うにはあまりにも荷が重いような気がします。

台湾に女子プロを定着させられるか?

11月5日と6日、会場で会いましょう!

http://wrestling.ishow.gmg.tw/
カード、チケットについてはこちらをご覧下さい。


2011年10月11日(火曜日)

国慶節の演習

カテゴリー: - katakura @ 11時09分10秒

国慶節に合わせて行なわれた航空演習。


2011年10月10日(月曜日)

平渓線点景

平渓線の終点・菁桐駅付近にて。
こういったローカル線らしい風情を感じたいなら、やはり平渓線ですね。


2011年10月8日(土曜日)

洪致文さんによる台北・歴史探訪ミニツアーに参加

洪致文さんのご案内で巡る台北歴史巡りに参加しました。

これは撫臺街洋樓の企画によるミニツアーで、各回とも30名程度の参加者を連れ、
専門家がちょっぴり詳しく、台北市内をご案内するというものです。

洪さんと言えば、鉄道研究の第一人者ですが、今回は鉄道遺跡や空襲時の様子、
知られざる建築物語、日本統治時代の都市計画とその結果など、幅広いネタを披露してくれました。

http://blog.roodo.com/futai
撫臺街洋楼のブログ、こちらもぜひチェック!


参加者は40名を超えていました。関心の高さに驚きです!

集まった人々もみな満足そうな様子でした。
またの機会が楽しみです。

実は私も2011年の1月と3月に講師をやらせていただきました。

http://www.katakura.net/xoops/html/modules/wordpress/index.php?p=745
1月の様子
http://www.katakura.net/xoops/html/modules/wordpress/index.php?p=806
4月の様子


時には写真を見ながらの解説。古写真は貴重なものばかり!

参加者の中には台湾の歴史好き、建築好きの間では知らない人はいないというほどの著名人も来ておりました。

http://inhelix.blogspot.com/
印海寺さんの建築探訪ブログ
http://linchunsheng.blogspot.com/
林小昇さんのブログ。古地図や航空写真も豊富
http://cwhung.blogspot.com/
そして、洪致文さんのブログ


3名の著名人と。左から印海寺さん、林小昇さん、洪致文さんです。


2011年10月7日(金曜日)

路竹駅、日本統治時代の量産型駅舎

高雄市路竹区にある台鉄路竹駅。
この駅舎は日本統治時代の量産型駅舎。
昭和10年前後に数多く建てられました。
鉄筋コンクリート造りで、白亜の外壁が印象的。
同じタイプの駅舎は造橋や銅鑼などに見られます。


2011年10月6日(木曜日)

山本義信氏の石碑

炭鉱経営でも知られていた旧板橋街長・山本義信氏の石碑。
現在は新北市によって古蹟として保存されています。

http://taiwantoday.tw/ct.asp?xItem=177493&ctNode=1898&mp=1001
中央社の報道(行政院新聞局のウェブニュースより)

なお、草山(現名・陽明山)の羽衣園跡には神社の鳥居も残っています。
また、台北帝大(現国立台湾大学)のツツジも山本氏の寄贈したものです。


2011年10月2日(日曜日)

増刷報告『旅の指さし会話帳・台湾』

拙著の増刷報告をさせていただきます。

『旅の指さし会話帳・台湾』改訂二版(情報センター出版局)が25回目の増刷を迎えることができました。
初版から数えると44回目の増刷になります。

この場を借りてお礼申し上げます。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

         


2011年10月1日(土曜日)

「震洋」の格納壕と弾薬庫を特別取材

澎湖取材に行ってきました。
今回は島内に残る旧日本海軍の基地を視察。
ほぼ完全な形で残っている弾薬庫と海軍特攻兵器として知られる「震洋」の格納庫を撮影させていただきました。

澎湖,戦跡,震洋
海軍特攻兵器「震洋」の格納壕

この基地は西嶼という島の牛心湾にあります。
まずは「震洋」の格納庫ですが、3つ残っています。
真ん中のものは崩れてしまっていますが、2つはその姿を留めています。
洞内はおよそ25メートル程度の奥行きがあります。
壕は山腹にあり、手前は海辺でしたが、現在は埋立てられています。


内壁に銅板が貼られた弾薬庫

弾薬庫はコンクリートの内壁を銅板で覆っており、鈍く光っていました。
戦後も中華民国軍に使用されていたこともあり、保存状態は良好です。
こういった銅板を貼るのは気密性を高めるためで、戦時中、各地で見られたと言います。


弾薬庫は計3箇所あります

これに関しては、共同通信の太安記者が7月に記事をアップしています。
今回、私もようやく撮影ができました。
現在、台湾政府はここを歴史遺産として保存を決めており、
一般公開を含め、どのような形で開放するかを検討しています。
私がここを訪れた日にも会議が行なわれました。

特に震洋艇の格納庫は貴重です。
私はこれまで、恒春(車城)と澎湖の望安島でその遺跡を探しましたが、
ここは特に保存状態が良好です。
http://www.katakura.net/xoops/html/modules/wordpress/index.php?p=778
車城の格納壕

澎湖,戦跡
震洋の格納壕の内部。ここまでしっかりと残っているのは稀です。

協力:台湾政府行政院新聞局・澎湖県政府文化局・中華民国海軍


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