総統選挙、終わる
2012年1月14日、総統選挙が終わりました。
結果は中国国民党の馬英九が再選を果たしました。
今回、私は選挙の当日、取材の関係で台湾南部の屏東県東港にいました。
こちらはもともと民進党の基盤でもあるため、人々の落胆ぶりは大きなものがありましたが、
今回、民進党の敗因の一つに、南部における得票が予想を下回ったというものもあり、
分析が必要と思われます。
これから様々な分析がなされていくと思いますが、
これから4年、中国との関係強化がより推し進められ、台湾の社会状況は変化を強いられていくことでしょう。
「激変」というものではなく、むしろ、静かに、そして着実に変化は進行していくものと推測されます。
今回、台湾国民の馬英九政権に対する批判や不満は顕著でしたが、
結果としては大きな差を付けての勝利だっただけに、もろもろ状況を考慮するべきではあるものの、
真正面から向かい合っていかなければならないと思います。
また、昨年巨額の経費をかけて行われた建国100周年記念イベントを経てか、
「中華民国」という名称が再び台湾の地に染みこんできているようにも思います。
人々もこの国家名称の存在や国民党歌が国家になっている現実など、疑いを持たなくなっているように感じます。
今回の結果は日本にも大きな影響を及ぼすと思います。
総統選挙にあたり、多くの評論家や研究者、記者と話しをしましたが、将来を不安視する声をよく耳にしました。
私自身、しっかりと台湾の今後、現地の動きを見届けていきたいと思います。
台湾人民の良心、力量を信じつつ、今後の執筆・取材活動を続けたいと思います。
片倉佳史
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