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 ブログ 片倉佳史の台湾体験

2012年2月28日(火曜日)

京鼎楼の「芋泥小包」

小籠包の名店・京鼎楼の撮影に行ってきました。

「芋泥小包」はペースト状にしたタロイモを餡として包んだ甘味系の小籠包。
ガイドブックを執筆する際はどうしてもスタンダードな小籠包を取り上げることになるので、これまでは大きく紹介したことがありませんでした。
しかし、来客時にこれを勧めると、多くの方が感動してくれるのも事実。
こういったサイドオーダー的な存在の中にもきらりと光るものがたくさんあるのが台湾。
それを探すのも「台湾美食探検」の面白さかもしれません。

今回はオーナーの陳さんにお話をうかがいました。
美味しさの秘訣はもちろんのこと、鼎泰豊との関係やスタッフの日常、賄い飯や通常の食生活など、
いろいろなお話を聞くことができました。

陳さん、いつもいつも感謝你!


タレントの岡江久美子さんと共同開発したという烏龍茶小籠包。皮に高山茶がまぶしてあります

http://jin-din-rou.net/index.html
日本分店のウェブサイトはこちら

京鼎楼長春店(本店)
台北市中山区長春路47号
02-2523-6639


2012年2月27日(月曜日)

谷口孝志さんにお会いしました

神戸在住の鉄道研究家・谷口孝志さんとお会いしました。
谷口さんは主に1970年代に台湾を訪れ、阿里山鉄道や台鉄の蒸気機関車を追いかけておられた方です。

『EF58ざんまい』という著作もお持ちです。

この日、谷口さんが撮影された作品を見ながら、往時の撮影秘話を聞かせていただきました。
鉄道作家の洪致文さんや鉄道文化協会の鄭銘彰さんといった台湾鉄道趣味界の大御所とともに、濃密な時間を過ごすことができました。

思わず時の経つのを忘れてしまいましたが、実に濃密な時間でした。
こういったエピソードの中に宿った時代性、そして歴史。文献や取材とは全く異なった情報源ですね。

今後、谷口さんの写真集の出版が固まったら、改めてご報告させていただきます。


2012年2月23日(木曜日)

『食べる指さし会話帳・台湾』の増刷

【増刷報告】 

拙著『食べる指さし会話帳・台湾』(情報センター出版局)の増刷が決まりました。
この本は初版が2003年に出たのですが、台湾のグルメ事情は変化が大きく、毎回毎回、細かい修正が出てきてしまいます・・・

修正箇所のチェックをしていると、流行だけでなく、社会事情や景気の動向、政治的な状況なども絡み合って、グルメ界も大きく揺れ動いていることがわかります。
ここ数年、台北ではレトロ台湾インテリアの郷土料理レストランが減り、様々な地方料理を含んだ創作料理が流行していますね。

取り急ぎ、この場を借りてお礼もうしあげます。 
ありがとうございました!

片倉佳史


2012年2月21日(火曜日)

台湾神社の狛犬

旧台湾神社の狛犬が残されています。
本殿や拝殿の跡地には圓山大飯店が建っていますが、
その脇の講演に狛犬は移されています。中山北路沿いにあるので、見かけたことがある方も多いはず。
ただし、説明版のようなものは設置されていません。

なお、圓山大飯店は現在、大がかりな改修工事が予定されています。


2012年2月19日(日曜日)

「禅風茶趣」で茶葉料理を食す

茶葉を用いた創作料理で知られる竹里館。
松江路にある「禅風茶趣」は静かな雰囲気のレストランで、
私もインタビューや取材、撮影などでよく使わせていただいています。

http://www.istea.com.tw/
オフィシャルサイト

言うまでもなく、ここの料理はオリジナルメニューが多いのですが、
分かりやすいメニューが用意されています。

オーナーの黄徳昌さんはちょっとした有名人。タレントの渡辺満里奈さんとも親交があります。
2003年に満里奈さんを取材した際にも、ここのお茶を絶賛していました。

             

このレストランには佐々木蔵之介さんやプロレスラーの小島聡さんやカズ・ハヤシさんをお連れしたことがあります。
皆さん、とても気に入ってくれました。


プーアル茶を入れて煮込んだブタの角煮

ちょっとした接待にも使えるお店なので重宝しています。
予算は一人500元くらいから。美味しい台湾茶も購入できます。

お店は松江路に面しており、ビルの二階にあります。
慶泰大飯店のすぐ隣です。


2012年2月17日(金曜日)

驥園川菜餐廳の砂鍋土鶏

カテゴリー: - katakura @ 00時21分43秒

驥園川菜餐廳。ここは「砂鍋土鶏」で知られる四川料理レストランです。
ここは私が最初に手がけたガイドブックである「まっぷる台湾」2004年版(昭文社)で紹介したお店。
今、思い返すと、この年のまっぷるには、なんと当選したばかりの陳水扁総統のメッセージが掲載されていたという、
我ながら、すごいガイドブックでした(笑)

ここの名物は砂鍋土鶏。
直径30cmほどの土鍋で地鶏をじっくり煮込んだスープです。
10時間以上を費やしてできあがるという代物で、肉はやわらかく、滋養を舌先で感じられます。

       

ちなみに店員さんは皆、熟練の業が光るおばさまで占められています。
なお、量が多いので、少なくとも4 人以上で味わいたいところです。

コクのある砂鍋スープはこの店で考案された正真正銘のオリジナル。
シェフの張建堂さんとはもう10年来のおつきあいです。時間が過ぎるのは本当に早い・・・・

お店のデータ
台北市敦化南路1 段324 号
02-2708-3110
11:30〜14:00/17:30〜21:30
無休


店の入り口脇にはずらりと並んだ砂鍋スープが!


2012年2月16日(木曜日)

台北東海ロータリークラブで片倉真理がスピーチをしました

台北東海ロータリークラブ,卓話,片倉真理,台湾

2012年2月16日、台北東海ロータリークラブにお招きいただき、
家内・片倉真理がスピーチをさせていただきました。

今回は「外国人記者の台湾取材体験」ということで、
媽祖巡礼、パイワン族の集落訪問、埔里の郷土料理という3つのエピソードをお話ししました。

この日は福岡西ロータリークラブの皆さんもお越しいただいておりました。


会長のToshiさん

台北東海ロータリークラブは日本語をコミュニケーション言語とするクラブで、
毎週木曜日の12時から例会を行っています。

http://www.tokai-rotary.org.tw/about.php
台北東海ロータリークラブの公式サイト

私もこれまで2回ほど、卓話をさせていただきました。

片倉真理,片倉佳史,台北東海
今回、ご紹介をいただいたスナークさん、ありがとうございました!

スピーチ終了後は記念の盾をいただきました。

私(片倉)はこの日、あくまでも写真担当係でしたが、
スピーチ終了後、少しだけご挨拶をさせていただきました。

短い時間ではありましたが、無事、お役目を果たせて、家内はほっとしている様子。
温かい雰囲気に支えられ、感謝しております。

ありがとうございました。 感恩!

片倉真理,片倉佳史,ロータリークラブ


2012年2月15日(水曜日)

新刊・『台湾に残る日本鉄道遺産』(交通新聞社)

                

このたび交通新聞社から『台湾に残る日本鉄道遺産』という1冊を出させていただきました。
本書は台湾に残された日本統治時代の鉄道遺産を取り上げてみました。
木造駅舎やターミナル建築、石碑、隧道の扁額、橋梁など、その内容は多岐にわたります。
いずれも「鉄道遺産」と呼ぶにふさわしいものばかりですが、
本書では、そういったものを台湾の人々がどのようにとらえ、扱っているかという一面に触れたいと思ってみました。

http://shop.kotsu.co.jp/shopdetail/003000000042/order/
交通新聞社のサイト(ご購入も可能です)

ご存じのように、台湾は戦後長らく続いた言論統制の時代を経て、自由な時代を迎えました。
これと同時に、かつてタブー視されていた郷土研究が盛んになり、鉄道文化についての関心も高まりました。
歴史建築の保存については日本を上回るほどに熱心です。

前著『台湾鉄路と日本人』では台湾の鉄道史を紹介していますが、
本書は実際にこの本をもって旅に出られるよう、様々な工夫を施してみました。
第4章では日本統治時代の駅スタンプを紹介し、巻末には「台湾の鉄道遺産一覧」を付けています。

皆さんの旅のお供になれることを著者として祈っております。

全国の書店店頭でお手にとっていただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

片倉佳史

『台湾に残る日本鉄道遺産』目次

台湾鉄道全図
日本統治時代の台湾鉄路

第一章 日本が残した鉄道遺産
 
 彰化機務段―産業遺産となった扇形車庫
 舊山線―観光鉄道として復活した山越えの道
 糖廠―台湾を支えた精糖事業と観光列車
 阿里山森林鉄道の旅
 太平山の森林鉄道と観光列車

第二章 台湾で行き続けるターミナル建築
 
 新竹駅―戦前、もっとも美しいと言われた名駅舎
 台中駅―大正の名建築と絶賛された駅舎
 嘉義駅―昭和時代初期のターミナル建築
 台南駅―ホテルを擁したコロニアル風駅舎建築
 高雄駅旧駅舎―帝冠様式の壮麗な建築

第三章 日本統治時代の木造駅舎
 
 海線旅情―海岸沿いに続く木造駅舎群
 菁桐駅―炭鉱の町に残る木造駅舎
 香山駅―かつては海水浴場で知られた駅
 集集駅―復興の象徴となった木造駅舎
 北門駅―往年の駅前風景が残る木造駅舎
 後壁駅―温泉郷の玄関口として賑わった駅
 林鳳営駅―南国仕様の老駅舎を訪ねる
 保安駅―観光名所となった木造駅舎
 竹田駅―日本語図書室を併設する駅

第四章 訪ねてみたい鉄道遺産

 山佳駅―洋風駅舎が残る小さな駅
 舊泰安駅―復活した駅舎と震災復興記念碑
 二水駅―昭和期に見られた地方駅舎
 斗南駅―日本統治時代最後の駅舎建築
 阿里山の山林に眠る石碑
 切り倒された神木―阿里山のシンボルは今
 打狗鉄道故事館―鉄道ファンが支える老駅舎
 旧台東駅―芸術空間として整備された廃駅舎
 鉄真院―鉄道員によって開かれた仏教寺院

第五章 日本統治時代の駅スタンプ

 台湾版駅スタンプの歴史
 魅力的なスタンプの世界
 台湾に駅スタンプはいくつ存在したか
 戦争とともに終焉を迎えたスタンプ文化
 スタンプ紹介

付録 台湾の鉄道遺産一覧

http://shop.kotsu.co.jp/shopdetail/003000000008/order/
前著『台湾鉄路と日本人』のご案内はこちらです


2012年2月14日(火曜日)

増刷報告・『旅の指さし会話帳・台湾』

【増刷報告】 
おかげさまで、拙著『旅の指さし会話帳・台湾』(情報センター出版局)の増刷が決まりました。
今回は3000部の増刷だそうです。初版から数えて46回目の増刷になります。

この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました!
今後とも、どうぞご愛顧ください!

             


2012年2月13日(月曜日)

賀田金三郎の開拓記念碑

日本統治時代初期、台湾東部の開発に大きな功績のあった賀田金三郎。
先日、その遺族の方々にお会いする機会をいただきました。
貴重な文献・資料もお見せいただき、とても有意義なひとときでした。

          賀田村,賀田金三郎

画像は寿豊郷(かつての寿村)に今も残る開拓記念碑です。
盬水港製糖株式会社によって昭和15年に建てられたものです。

ここを最初に訪れたのは2004年のこと。かつて賀田村と呼ばれていたこの土地に何か遺構がないかと探していました。
何のあてもなく付近を回っていたのですが、何かに引きつけられるようにこの石碑に出会いました。

例に漏れず、戦後の国民党政権下、こういった遺構は光を浴びることなく遺棄されてきましたが、
現在は郷土史蹟の扱いを受けており、広くその存在が知られるようになっています。


2012年2月12日(日曜日)

澎湖の「南瓜米粉(カボチャビーフン)」

台湾海峡に浮かぶ澎湖諸島。
ここには台湾本島では味わえない個性的な美食文化が存在しています。
その中で、地味ながらもきらりと光る絶品と言えばこれ。「カボチャビーフン」です。
中国語では「南瓜米粉」と表記しますが、ちょっぴり、ぱさぱさ感のあるビーフンと、
しっとりとした食感のカボチャがぴったり合って、独特な味わいを奏でています。

ビーフンもカボチャも台湾本島にはありますが、比較にならない美味しさと私は思っています。
澎湖訪問時には絶対に見逃したくない逸品です。


2012年2月9日(木曜日)

JR北海道と台鉄のSL牽引列車が姉妹関係に!

2月8日、JR北海道の定例記者会見があり、プレスリリースをいただきました。
釧路支社のSL冬の湿原号と台湾鉄路管理局のCK124号機蒸気機関車の牽引する特別列車が
姉妹関係を締結するという発表がありました。

     

CK124は言うまでもなく、日本統治時代に台湾へ持ち込まれたC12形機関車で、
動態保存機として高い人気を誇っています。

現在は集集線や旧山線、内湾線、平渓線などで、不定期に特別列車が運行されています。
除煙板が付けられているため、やや独特な顔立ちになっています。

こちらはお馴染みのSL冬の湿原号。
今回の姉妹関係締結は今後の台湾と釧路の交流をより活性化させるものと期待されています。
鉄道ファンの交流も進めていきたいですね。

今回の締結は関係者や有志の努力が実って実現したものです。
皆さん、ご苦労様でした!今後の発展に期待です!


2012年2月6日(月曜日)

2月4日の講演の様子

2月4日、早稲田大学で行なった講演の様子。
画像をお送りいただきました。

こうやって自分の画像を貼るのは恥ずかしいですね(笑)
今回はテーマがややかたいものでしたが、ご来場いただいた皆さんに支えられ、
良い雰囲気の中でお話ができました。

新刊『台湾に残る日本鉄道遺産』(交通新聞社新書)の先行販売も行ないましたが、
おかげさまで40冊もお買い上げいただきました。
台湾で出した家内の著作『在台灣,遇見一百分的感動〜片倉真理 旅の手記』も完売でした。

講演後はサインをさせていただきました。
本当はご来場いただいた皆さんとゆっくりご挨拶したかったのですが、残念でした・・・・

講演後は懇親会で楽しく歓談。
スタッフの皆さん、ありがとうございました。


2012年2月5日(日曜日)

【講演終了のご報告】 

2月4日、早稲田大学での講演を無事、終わらせることができました。
おかげさまで多くの方にお集まりいただきました。200人もの方を前にすると全体が見渡せなくなってしまうものですが、
この日はそんなこともなく、いい雰囲気に支えられながら進めることができました。

今回は総統選挙絡みや今後の日台関係など、それなりにかたいネタではありましたが、
現地に暮らしている者の印象、取材活動の体験などを中心にお話を組み立ててみました。
今、多くの方からメッセージをいただいています。
すでに次の原稿が詰まっており、お返事が少し遅れてしまいますが、今しばらくお待ちください。

それにしても、母校での講演はテンションが上がります。
愛校心が薄かった自分ではありますが、今回ばかりは嬉しい気持ちをかみしめています。
悔い改めたいと思います(笑)
諸先輩方に支えられ、あたたかい雰囲気を作っていただいたことにも感謝しております。

お越しいただいたみなさん、スタッフのみなさん、ありがとうございました!
心よりお礼申し上げます。 

片倉佳史


2012年2月4日(土曜日)

2月1日発売の「anan」は台湾大特集号です

【拙著・拙稿】 

2月1日発売の「anan」は台湾特集号です。
テーマは「台湾に行ってキレイになる!」というもの。
女性旅行者が好みそうなネタが盛りだくさんです。

今回、グルメと台湾茶、スイーツのコーディネートと占いページの取材執筆を片倉真理が担当させていただきました。
書店で見かけたら、どうぞご覧になってみてください。よろしくお願いいたします!

             


2012年2月2日(木曜日)

龍都酒楼の広東ダック

広東ダックで知られる台北の龍都酒楼。
広東料理の老舗として人気のある名店です。
先日、久しぶりに撮影に行ってきました。

ここの名物「広東片皮鴨(広東式ダック)」。
北京ダックに比べるとやや小ぶりのアヒルを用い、
水飴を用いたり、漢方薬剤を用いたりと工夫が施されています。

このお店を最初に取材したのは2000年のこと。
当時から広東ダックはあったものの、日本人にはほとんど知られていない存在でした。

昭文社の『まっぷるマガジン』と『新個人旅行・台湾』で紹介したところ、とても反響が大きく、
今やどのガイドブックでも紹介されるようになっています。


点心類も充実

なお、広東ダックは要予約。
お店に日本語が堪能な廖さんという女性がいます。

龍都酒楼
台北市中山北路一段105巷18號-1
電話 02-2563-9293
林森北路の亜士都飯店の隣の路地を入ってすぐ


2012年2月1日(水曜日)

2月4日、早稲田大学で講演をします

2月4日、早稲田大学で講演をさせていただきます。
今回は「台湾の現況と日台の絆」というテーマでお話をします。
オープンスタイルなので、無料でご参加いただけます。多くの方とお会いできることを楽しみにしております。

今回は総統選挙を通してみた民情や文化事情、生活スタイルから、
震災復興支援の背景にあるもの、さらに、日本にゆかりのある寺廟などについてもお話ししたいと思います。

演題;「台湾の現況と日台の絆」
日時:2012 年2月4日(土曜日) 16:00〜17:30
場所:早稲田大学22号館2階201教室(旧安倍球場向かい)
会費:無料
交通:東京メトロ東西線早稲田駅下車徒歩5分、またはJR高田馬場駅より大学行きバスを利用。
地図はこちら http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html


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