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片倉佳史の台湾便り 2016.7.27発行 第106号 発行部数2002部
http://katakura.net/
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+‥目次‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
1.雑誌『ウェッジ』に記事を寄せました
2.増刷報告 『古写真が語る台湾 日本統治時代の50年』が三刷になりました
3.8月7日音楽会・Listen to TAIWAN
★過去の原稿から★ 日月潭で聞いたフクロウの伝説
◆今後の講演予定◆
■拙著・拙稿から■
○あれこれ○
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酷暑の日本から酷暑の台湾に戻ってきました。今回は名古屋、大阪、姫路、京都と4箇所の地方講演があり、そのほか、国内取材や打ち合わせをこなしていたら、あっという間に3週間が過ぎてしまいました・・・
今回の帰国ではいくつかの新しい企画をいただきましたが、昨今の出版業界、なかなか理想的な条件下では仕事ができなくなっているのを痛感します(苦笑)今、一番気になるのは若い世代の書き手がしっかり育っているのかどうかということ(特にフリーランスは)。これはとても気になります。
今回の帰国のメインは人間ドック。日頃からあまり健康的ではないので、家内とともに、まる一日、フルコースの精密検査を受けてきました。正直なところ、自信のない状態が何年も続いていたのですが、なんとか問題はなく、「太りすぎ以外は大丈夫」と言われました(苦笑)確かに数年前に比べると状態はかなりいいように自分でも感じていますが、改めて嬉しく思いました。これからも健康に留意して、精進していきたいと思います。
1.雑誌『ウェッジ』に記事を寄せました
このたび、雑誌『ウェッジ』に記事を書く機会をいただきました。今回はエバーグリーン(長栄)グループの故張栄発総裁について書かせていただきました。東日本大震災の時、10億円という巨額の義捐金を送ってくださった方ですが、その際の様子や秘話も紹介しています。東海道新幹線のグリーン車に乗られる方、ぜひお手に取ってみてください。一般書店でもお求めいただけます。
http://wedge.ismedia.jp/category/wedge
ウェッジの公式サイト
2.増刷報告 『古写真が語る台湾 日本統治時代の50年』が三刷になりました
増刷のご報告です。祥伝社から出た『古写真が語る台湾 日本統治時代の50年』の増刷分が刷り上がりました。今回で3刷になります。この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました!日本統治時代の古写真や絵はがきを1200枚ほど用い、往年の台湾を誌上に再現した一冊です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4396615256
Amazonのページ
http://www.katakura.net/xoops/html/modules/wordpress4/index.php?p=134
目次はこちら
3.8月7日音楽会・Listen to TAIWAN
『傾聽台灣』(台湾を聴く、Listen to TAIWAN)〜台湾音楽の美しさを楽しむ。故郷室内楽団によるコンサートのお知らせです。東京築地の浜離宮朝日ホールで台湾民謡や名曲などが演奏されます。今回は21回目の来日公演となるそうで、名演奏家が一堂に会する一大イベントです。医師であり作曲家でもある林肇華さんからご連絡を戴いたのですが、台湾をテーマとした数々の名曲を楽しみたいものです。入場無料ですが、事前申し込みが必要です。希望参加人数と代表者氏名、電話番号、E-mailアドレスを明記の上、以下にお申込みください。
日時 2016年8月7日(日)17:00開演(16:30開場)
会場 東京浜離宮朝日ホール
東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞東京本社・新館2階 電話03-5541-8710
申込先(いずれも日本語可)
日本台湾医師連合 Fax 03-6280-7892 Email: subaty725@gmail.com
日本台医人協会 Fax 03-3883-8300 Email: ching51fong@ybb.ne.jp
在日台湾同郷会 Fax 048-881-7222 Email: tehaino@nifty.com
怡友会 Fax 0297-45-6750 Email: tcy628@hotmail.com
在日台湾婦女会 Fax 03-3530-0383 Email: takagidc@hotmail.com
★過去の原稿から★ 日月潭で聞いたフクロウの伝説
台湾中部の景勝地、日月潭を訪ねた。1999年の大震災では大きな被害を受けたが、現在はすっかり復旧しており、観光地としての機能を取り戻している。
ここにはサオ族の人々が暮らしている。サオ族は人口300名あまりの少数民族で、日月潭湖畔の徳化社(イタサオ)、頭社、大坪林などに住んでいる。そのサオ族に伝わるフクロウの伝説を紹介してみたい。
かつて、サオ族の人々は狩猟の際にフクロウを見かけても、決して殺すようなことはなかったという。フクロウは一種の聖鳥で、狩猟の際に獲物のいる場所を教えてくれるばかりか、危険を人々に指示してくれる存在とされている。そしてもう1つ。フクロウは女性の懐妊を予知できるのだという。
その昔、ある美少女がいた。この少女は未婚であるにもかかわらず、ある日、突然お腹がふくれ、懐妊したという。両親をはじめ、人々はこれをとても恥ずかしいことだと罵り、少女を責めた。少女は耐えきれず、ある夜、山奥に逃げ入ってしまった。
数日して、山に入っていた猟師が村に戻ってきた。この猟師は山中でその少女とすれ違ったという。人々がその行方を尋ねると、猟師は悲しそうに、その少女はもう村には戻ってこないだろうと語った。猟師によれば、少女は自分を信じず、罵った村人のもとを離れ、自らの身の上話を聞いてくれたフクロウに心を許し、自分はフクロウになることを決心したというのだ。
人々は当初、この話を信じなかった。しかし、数日後、大きなフクロウが飛んできた。この時はすぐに山へ戻ってしまったが、その後、サオ族の女性が懐妊をすると、必ずフクロウが妊婦の家に飛んで来ては、大きな声で鳴き続ける。それは「この家には妊婦がいる」と、人々に伝えているようだった。そして、妊婦をいたわり、大切にしなければならないという少女のメッセージのようだった。
いつの日からか、人々はフクロウはあの少女の化身だと信じるようになり、少女を責めたことを後悔した。そして、妊婦は村人みんなでいたわること、フクロウは絶対に殺してはいけないことを子孫に言い伝えるようになったと言われている。
今や観光客で賑わう日月潭。お土産屋などではフクロウをモチーフにした置物などが数多く売られている。ある少女が結び付けた日月潭とフクロウ。今となっては知る人も多くないエピソードである。
◆今後の講演予定◆
2016年8月〜10月まで
8月5日 日本工商会講演(台北)
8月20日 台湾日本学生会議講演(台南・成功大学)
9月8日 大阪講演予定
10月26日 拓殖大学八王子キャンパス講演
10月28日 福島講演予定
10月30日 都内講演予定
詳しくは台湾特捜百貨店 http://katakura.net/ をご覧ください。
■拙著・拙稿から■
★現在発売中の『男の隠れ家』は青春18きっぷ特集。豪華な執筆メンバーの中に入れていただき、三江線で音鉄を楽しむという記事を書かせていただきました。ボリュームたっぷりの一冊です。鉄道ファンでない方もどうぞご覧ください。
http://www.kakurega-online.com/
★BRUTUS「フルーツ手帖」に台湾のデザート・フルーツ記事があるそうです。片倉真理がコーディネートをさせていただきました。台南のマンゴーやライチ、パイナップル、ドラゴンフルーツなどを取り上げています。P77の「台湾水果探検」をご覧ください。
http://magazineworld.jp/brutus/brutus-827/
★雑誌『鉄道ジャーナル』で拙著『音鉄〜耳で楽しむ鉄道の世界』(ワニブックス)をご紹介いただきました。残念ながら、まだ増刷にはたどり着いてはいませんが、音鉄趣味を少しでも多くの方に知ってもらえたらと思います。
★『な〜るほどザ台湾』の6月号では「台北の歴史建築を巡る〜和風建築編」を書かせていただきました。
★経済誌NNAの隔週連載「片倉佳史の台湾雑感」。6月は「馬祖・北竿島・伝統建築を巡り、宿泊体験」、「湾生が語った往時の暮らし〜建成小学校への里帰り」、「嘉義の名物火鶏肉飯を食す」を書きました。
○あれこれ○
★ 名古屋講演。台湾の食文化についてお話ししたが、案の定、時間が足りなかった。できれば3時間くらい話せれば嬉しいのだけれど・・・ ☆ 母が飼っているクワガタ。久しぶりに見たのこぎりクワガタはなんとも凛々しく、うっとりしてしまった ☆ 台中名物の蜜豆氷。粗い氷とフルーツのせが特色。日本統治時代から続く老舗の味を楽しむ。もっと広く知られてほしいと願う逸品 ☆ 長栄グループの故張栄発総裁に近かった全日空の池本氏にお話をうかがう。台湾人生来の気質とは何かを考えた ☆ 成田空港から直行で向かった市ヶ谷で某誌の対談を終える。飛行機が遅れなくてよかった ☆ チェブラーシカが大西飛行士とともに宇宙へ旅立つというニュース。全国のチェブ・ファンから熱い声援 ☆ 山形へ向かう「つばさ」の文字ニュース。「台湾で電車爆発」はなんとも誤解を招く表現のように思える ☆ 盛岡の野田さんに焼き肉をご馳走になる。考えてみると岩手と台湾の結びつきは強い。台北事務所開設のニュースも飛び込んできた ☆ 夜の錦帯橋を撮影。ライトアップされた様子はなんとも美しい ☆ 久しぶりの700系のグリーン車。やはりというか、かなりくたびれている。ちょっぴり寂しくなった ☆ わがままを聞いていただいて四件のアポをすべて飯田橋に集約。時間効率をアップさせないと用事を終えられない東京滞在 ☆ 台中での打ち合わせ。ちょっと大きめのプロジェクトが動きそう・・・・★
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