2021年4月2日の朝9時28分に発生した台東行きタロコ号の脱線事故。
台鉄や外交部、消防署、警察などからのプレスリリースをもとに状況をご報告します。
2021年4月5日朝9時現在のものです。
https://youtu.be/s1qgQc8bmTU
↑ 4月3日時点の状況を私の目線から解説しています。
オンラインサロンメンバー向けの講演ですが、しばらく公開しておきます。
事故発生地点は北廻線の崇徳〜和仁間。
二つのトンネルが接している場所です。
ここでは現在、切り立った崖を保全する工事が行なわれており、
工事は東新営造有限公司が請け負っていました。
ここに工事用車両が上方の作業道路から滑り落ち、
線路に落下。そこにタロコ号が突っ込んでしまったという事故でした。
タロコ号が突っ込んでしまったのは第一清水隧道の北口。
ここは鉄道ファンの間では有名な撮影地で、
私自身も一か月前に撮影に赴いていました。
なお、事故発生は9時28分ですが、
9時13分に通過した花蓮行き自強号は無事に通過していました。
工事用車両が滑り落ちたのはこの間とされます。
列車の乗客数は498名、そして、乗務員3名、清掃スタッフ1名が乗車していました。
なお、座席利用者は372名、立客が122名となっていました。
※数字が一部修正されています(4日19時の台鉄報告書による)。
4月4日台湾時間19時現在、
死者は50名となっています(運転士1名、助手1名、乗客48名)。
うち一名はフランス籍、二名はアメリカ籍、
病院搬送後に死亡が確認されたのが2名となっています。
なお、今もなお、身元不明の方が2名います。
病院に搬送されたのは217 名、 ←6日夜に数字修正
現在37名が入院しています(日本人2名、中国人1名、マカオ人1名を含む)。
トンネル内に閉じ込められた乗客はすでにいない状態です。
なお、朝日新聞が乗り合わせた日本人乗客を取材し、記事になっています。
※いずれも4日19時に発表された台鉄のプレスリリースより。
現状は複線のうち、
事故が起きなかった上り線を用いて輸送が行なわれています。
列車は8号車が先頭で、脱線車両は1号車から6号車、
4号車から8号車まではトンネル内にあります。
軌道の損傷は約500メートル、架線柱が一本倒れ、架線にも損傷があります。
なお、復旧工事は8日24時に終了を予定しています。
トンネル内に残された車両を引き出す作業が継続中で、軌道の修復も始めています。
4日1時7分からは事故現場から和仁駅までの搬出が可能となっています。
現在、台鉄では身元不明のお二方の身元確認を急いでいるほか、
事故に遭ってしまった方の所有物を80件保管しているそうです。
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