タロコ号の事故について(随時更新します)
2021年4月2日、
朝9時28分に発生した台東行きタロコ号(列車番号408)の脱線事故。
すでに多くの報道が出ていますが、
台鉄や外交部、消防署からのプレスリリースをもとに
状況をご報告します。
事故地点は北廻線の崇徳〜和仁間で、
二つのトンネルが接している場所です。
ここでは現在、切り立った崖を保全する工事が行なわれており、
東新営造有限公司が請け負っていました。
ここに工事用車両が上方の作業道路から滑り落ち、
線路に落下。そこにタロコ号が突っ込んでしまったという事故でした。
タロコ号が突っ込んでしまったのは第一清水隧道の北口。
ここは鉄道ファンの間では有名な撮影地で、
私も一か月前に撮影に赴いていました。
なお、事故発生は9時28分ですが、
9時13分に通過した花蓮行き自強号は無事に通過していました。
工事用車両が滑り落ちたのはこの間とされます。
列車の乗客数は496名、そして、乗務員3名、清掃スタッフ1名が乗車していました。
なお、座席利用者は372名、立客が120名となっていました(3日11時の台鉄報告書による)。
4月3日台湾時間18時現在、
死者は51名となっています(運転士1名、助手1名、乗客49名)。←一名増えました。
うち一名はフランス籍、二名はアメリカ籍、
病院搬送後に死亡が確認されたのが2名となっています。
病院に搬送されたのは合計188名、現在41名が入院しています(日本人2名、中国人1名、マカオ人1名を含む)。
トンネル内に閉じ込められた乗客はすでにいない状態です。
※いずれも3日19時に発表された台鉄のプレスリリースより。
現状は複線のうち、事故が起きなかった上り線を用いて輸送が行なわれています。
列車は8号車が先頭で、脱線車両は1号車から6号車、
4号車から8号車まではトンネル内にあります。
軌道の損傷は約500メートル、架線柱が一本倒れ、架線にも損傷があります。
なお、復旧までは最低7日ほどかかり、8日24時に開通予定。
被害が大きくならないことを祈るばかりです。
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