神社遺跡調査の第一人者・高橋正己先生を訪問しました
台湾に残る神社遺跡研究の大先輩、高橋正己先生をお訪ねしてきました。
淡水のご自宅を家内と訪問し、たっぷり4時間、お話しをうかがってきました。
高橋先生は1976年から台湾に残された神社の遺跡状況を丹念に訪ね歩いてこられた方です。
東呉大学で日本語を教えつつ、各地の神社跡地を調査されてきました。
今回は当時の様子や状況、そして、取材・調査についてのエピソードについておうかがいしました。
私も日本統治時代の遺構について取材を続けていますが、
戒厳令下の台湾の社会状況というものは、どうしても全体像が掴みにくくなります。
当然、今とは全く比較にならないほど自由がない状態ですので、あらゆることに困難を伴います。
そういった部分のお話しがとりわけ強く印象に残りました。
当時の取材メモを見せていただきましたが、これがまた、非常に綿密なもので、
「ひたむきさ」がぎゅっと凝縮されているように思いました。
さらに、古書・古写真のコレクションと蔵書にも圧倒されました。
建功神社の内部や護国神社の鳥瞰図、阿里山神社の祭礼の様子など、
初めて見たものがたくさんありました。
基隆仙洞巌の様子(高橋先生所蔵)
阿里山神社例祭の様子(高橋先生所蔵)
最後に、取材・調査に向き合う姿勢というものを改めて考えました。
私の場合、どうしても日常の忙しさに振り回されてしまい、反省を繰り返す毎日なのですが、
改めて、気を引き締めて取材・執筆に勤しみたいと思いました。
とてもいい刺激を得たように思います。
高橋先生、ありがとうございました。
貴重なお話しをたくさんいただきました
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