日本人兵士を祀る廟・屏東市鎮安宮
屏東市内にある鎮安宮を訪ねました。
ここに祭られている神像は山府千歳と呼ばれていますが、
昭和17年に屏東市内で起きた墜落事故で亡くなった日本人兵士です。
亡くなったのは山田さんという姓の方で、
パイロットだったそうです(下のお名前は不明です)。
祭壇の中央には山田さんのご神像が置かれ、
その前に二人の部下の像が置かれています。
ごく普通の住宅の中にあります
今回は堂守の邱山士さんと奥様にお話しをうかがいました。
この廟は邱さんのお父様が開いたもので、もともとは自宅に祀っていたそうですが、
信者が多くなり、廟を設けたそうです。
昭和17年の事故については不明ですが、
市街地に墜落しそうだった飛行機が機首の向きを変え、
この付近に落ちたそうです(台南の飛虎将軍廟のエピソードにも似ていますね)。
人々は惨事から市街地を守ってくれたとして手を合わせるようになったそうです。
かつては墜落地点を通る際、人々は敬礼をして通り過ぎていたそうです。
下にはゼロ戦を模した飛行機模型が置かれています
国民党政府が独善的な政治体制を人々に強いていた時代、
かなりの嫌がらせを受けたそうですが、
そういった時代を経て、多くの信者がここに集っているそうです。
小さくてちょっぴりわかりにくい場所にありますが、
屏東を訪れた際は足を運んでみてください。
日本人の参拝者を歓迎してくれるそうです。
屏東潭墘里鎮安宮
屏東市大同北路61號
高雄紅毛港保安堂の洪さんと林さんも駆けつけてくれました!
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