祖母とのわかれ
祖母・片倉寿美子が他界しました。
数年前から実家近くの養護施設にお世話になっていましたが、
そこで静かに息をひきとりました。享年99才でした。
100才まであと一年生きる・・という約束は実現できなかったものの、
最期まで、しっかりと語り、考え、やりとりをしていました。
思い返してみると、
生前、一度だけ都内で行なわれた私の講演を聴きに来てくれ、
表情を変えず、ただただ黙って聴いていた姿を壇上から眺めたのを思い出します。
また、私にとって最初の大がかりな鉄道旅行は小学校5年生の時、
祖母と二人で飯田線に乗りに行ったのが最初のように思っています。
さらに、祖母は勉強熱心だったこともあり、
徒然草や方丈記、般若心経を常に手にとっていました。
これを受け、私もかなり古典文学に親しむ入口を与えられたように思います。
残念ながら、講演とツアーのアテンド、その他もろもろのアポがぎっしり詰まっており、
告別式には出られず、台湾に戻ってきましたが、
心の中に祖母への想いを秘めつつ、これからの人生を歩んでいきたいと思います。
片倉佳史
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