第三回・台湾を学ぶ会にお越しいただいた皆さんへ
第三回・台湾を学ぶ会にお越しいただいた皆さんへ
9月22日(金曜日)、「台湾を学ぶ会(臺灣研究倶楽部)」にご来場いただき、ありがとうございました。
おかげさまで、第一回の大阪(旧樺山小学校OB)、第二回(新元久さん)、そして今回も満席となり、嬉しく思いました。
お礼申し上げます。
今回は張文芳さんをゲストに招き、お話をうかがいましたが、いかがだったでしょうか。
張さんは「美しい日本語を学ぼう」という志をもったお年寄りの会「友愛会」の代表を務めている方で、
よどみない日本語とユーモアに圧倒されたのではないでしょうか。
今回は前半を張さんが体験してきた日本統治時代の暮らしぶり、
日本本土での生活、戦争と敗戦などについてうかがい、
後半に張さんが探究してきた「台湾の言葉になった日本語」について教えていただきました。
今回取り上げたいくつかの言葉
◆台湾に溶け込んだ日本語
一級棒(いちばん) 〜桑(さん) たたみ 便當 りんご さんま
◆微妙に違う日本語
阿沙力(あっさり) 運将・運匠(うんちゃん) 烏龍(うろん)と黒輪(おれん)
奇摩(きーもー)は「きもち」 「ふろきぇん」って何? 「ばか」のもう一つの意味
◆ちょっぴり懐かしい日本語
「あそび」と「しあげ」 オーライ いっぱいいっぱい
◆日本人の耳には不思議な日本語
「あさぷる」の謎 烏西(おーせー)は収賄? 「せびろ」と「ぱりぱり」
「あさん(阿桑)」と「あちゃん(阿将)」 「みそとぅん」って何?
歐吉桑(おじさん)と歐巴桑(おばさん) 「サービス」の意味は?
◆消えゆく言葉たち
かんじょう 上等(じょうとう) 「なかし」と聞こえる「ながし」
「ねいちゃん」はホテルでは使わない あたまコンクリ・あたまショート
◆今現在、日本の影響を受けつつある中国語や台湾語
達人 親子 自由座 居酒屋 人気 物語 大丈夫 不倫
前者はもちろんですが、後者については、日本人は知らないことが多く、
新鮮な印象だったのではないかと思います。
配付資料にもいくつかを記しましたが、今回は張文芳さん自作の小冊子も頒布させていただきました。
さらに、許文龍さんの『台湾の歴史』、湾生を中心に組織されている榕樹会の機関誌『榕樹文化』も特別価格で販売しました。
機関誌『友愛』のほか、硬派な台湾情報誌『榕樹文化』も特別価格で販売しました
今回の勉強会は台湾の言語事情との絡み、
日本文化との結びつき、政治体制の変遷など、幅広い要素を含めつつ、
台湾の文化を大きく把握できる貴重な機会だったのではないでしょうか。
私も『台湾に生きている日本』(祥伝社)の中で、台湾に入り込んだ日本語について書いていますが、
張さんの場合、長い通訳経験や日常会話の中で丹念に研究を続けてこられました。
この方面の研究者は何人かいますが、張さんのレベルの高さは際だっていると思います。
皆さんはどのような印象をお持ちになられましたか?
台湾を学ぶ会(臺灣研究倶楽部)は皆さんと共に台湾について学び、
その魅力を掘り下げていこうという趣旨で立ち上げました。
旅行先としては人気沸騰中の台湾ですが、
私は台湾について考える面白さ、台湾について学ぶ面白さを探究していきたいと思っています。
ご感想、印象深かったシーン、記憶に刻まれたエピソード、
張さんや私へのメッセージ、その他、改善点などがありましたら、
どうぞお寄せください(このメールアドレス宛にご返信ください)。
改めて、このたびは「台湾を学ぶ会」にお越しいただき、ありがとうございました!
勉強会は不定期開催ですが、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
次回は10月11日に大阪で予定しております。
また、調整ができれば、台北でも開催を予定しています(詳細は後日、お知らせします)。
台湾を学ぶ会(臺灣研究倶楽部)代表・片倉佳史
TrackBacks
TrackBack URL : http://www.katakura.net/xoops/html/modules/wordpress/wp-trackback.php/2608
この投稿には、まだコメントが付いていません
コメント
ごめんなさい、現在コメントを付けることは出来ません