カササギと菅原道真
日本では佐賀県の県鳥として親しまれているカササギ。
台湾では都市部でもよく見られる鳥です。
もともと台湾にいなかった鳥なのですが、
清国統治時代に持ち込まれ、定着したとされています。
この鳥は七夕伝説の中、織姫と彦星のあいびきを助けたことで知られており、
多くの人に愛されています。
日本には15世紀までいなかった鳥なのですが、
大伴家持や菅原道真は「教養」としてこの鳥を知っており、
和歌を詠んでいます。
彦星の 行きあひを待つ かささぎの
渡せる橋を 我にかさなむ
(菅原道真)
これは菅原道真の歌で、
大宰府で詠んだものとされています。
彦星と織姫の逢引きを繋いたかささぎさん。
「渡せる」の「渡」を「と=都」と読むと都(みやこ)を懐かしむ心が伝わってきますね。
写真は拙宅前の公園でよく出会うかささぎさんです。
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