景美人権文化園区を郭振純さんにご案内いただきました
台北郊外にある新店の旧軍人監獄を取材してきました。
ここは現在、景美人権文化園区として整備され、公開されています。
戦後の台湾を覆った白色テロという名の暗雲。
蒋介石時代に始まった恐怖政治は
反対派粛正という名目で多くの人が不当に逮捕され、
様々な形で人権蹂躙が行なわれてきました。
こういった史実は国民党政府による徹底的な言論統制によって長らく隠されてきましたが、
1990年代後半、李登輝総統時代に急速に民主化が進められ、
ようやく全容が明らかになりつつあります。
私もこういった受難者の方々の証言を集め、聞き取り調査をしてきましたが、
あまりのむごさに毎回、言葉を失います。
かつての独房などもそのまま残されています
現代を迎え、今では遠足でやってくる学生もいるそうですが、
まだまだ訪問者が多いとは思えません。
ちなみに国民党政府のお膝元である台北の学校がやってくることは
ほとんど皆無だそうです・・・
思想改造が行なわれた現場。収容施設の劣悪な環境に驚かされます
今回、22年の投獄を強いられた郭振純さんにたっぷり5時間、ご案内いただきました。
郭さんは足を少し患っていますが、
日本人にもぜひ台湾の歴史を知ってほしいという願いから、ボランティアガイドを続けています。
なお、郭さんはご自身の体験を雑誌「MOKU」に長期連載をしていますので、こちらもぜひご覧下さい。
http://www.moku-pub.com/index.html
郭振純さん。奥様とのツーショット
景美權文化園區はMRT大坪林駅からタクシーで5分です。
多くの方に訪れていただきたい場所です。
http://jmhrmcp.cca.gov.tw/
ウェブサイト(月曜休館です)
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