書評をいただきました。宮崎正弘さんのメールマガジン
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書評(その1)しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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台湾ファン必携の奥地、辺疆ガイド。最新情報が満載
ローカルな鉄道にのって美味しい甘味、果物を食べに行こう
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片倉佳史・真理『台湾で日帰り旅』(JTBパブリッシング)
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台湾へのツアーは年々歳々人気が上がり、一度いったら病みつきになって、台湾行きを繰り返す日本人が激増している。山奥や田舎町でも、ばったり日本人と会うことが多くなり、やはり親日国家ナンバーワン、台湾のひとびとの親切さ、そのホスピタリティに旅の満足度がいや増す。
著者の片倉夫妻は台湾在住二十年、ありとあらゆる台湾の離島、辺疆へもでかけ、多くの旅行ガイド、グルメ案内本も上梓されているが、ローカルな鉄道の旅も、その守備範囲に入る。
でたばかりの本書はムック形式で、写真、地図、イラストが豊富に、手際よく配置され、とくにその地方のおやつ、果物、特産の土産などが多彩に、写真を添えて紹介している。
最新の台湾旅行のスポットは九分、金爪石、平渓線、淡水、猫空、宜蘭、タロコ、北浦、鹿港、阿里山、玉井など。大手のガイドブックではスルーするか、半べージていどの案内しかないところが多い。
台北から一時間半の山のなかにある「猫空」はウーロン茶の名産地である。
鹿港にある民族博物館は古き良き中華風の建物で、これは辜顕栄(貴族院議員)の住まいだった。後嗣の辜振甫氏の案内でアジアオープンフォーラムの帰りに評者も案内されたことがあるが、風情豊か。台中からバスで30分だが、近くには馬祖を祀る巨大な祠の天后宮がある。
個人的なことを書くと、評者(宮崎)は台湾へ行くたびに片倉さんと会って、台湾の最新情報をおしえて頂きながら、新発見の珍しい食堂へ案内されて舌鼓を打つ。
過日も、台湾現地の人さえ知らない独特な食堂(大衆食堂だが、味がよかった)に連れられて、なぜ、こんなに詳しいのか、その場には門田隆将氏やら福島香織さんらもいて、一様に驚いたのだった。
さらに個人的なことをかくと、本書で紹介された新名所のなかで、評者が未踏の土地は「玉井」である。ほかは大概行っている(というのも、過去半世紀近く、台湾への百回は渡航しているので)。
玉井へ行くには台南からバスで一時間10分、昭和初期の建物が残る「新化」という街を通過して、山の中である。
ここはマンゴーの産地で有名。名物は「マンゴーかき氷」、なにしろマンゴーだけで30もの種類がある。
ほかにも玉井にはライチ、バナナ、シャカトウ、グアバ、パパイア、アボガド、レンプ、そしてドラゴンフルーツが青果市場で売られているそうな。
こんど、台南まで遠征する機会があったら、本書を片手にバスに揺られてマンゴーを食べに行きたいと思った。
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