東行著 『水果之詩』(致良出版社)
台湾の果物をモチーフにした作品集。
著者の東行さんは台湾南部、屏東県で教鞭を執る女性です。
竹田にある池上一郎博士文庫で知り合い、おつきあいをいただいています。
本書は50の果物を選び出し、それについての詩が添えられています。
日本語と中国語でそれぞれ書かれています。
美しい写真も添えられており、手にしているだけで果物の味わいが感じ取れるような気になります。
「台湾らしさ」を示すものは多々あると思いますが、
果物ほど寡黙でいて、かつ雄弁な存在はないような気がします。
台湾という土地がもつ優しさに育まれたフルーツたち。
その表情を探ってみるおもしろさがあるように思います。
書棚に並べるだけでなく、バッグにしのばせて、旅に持っていきたい一冊です。
翻訳を担当しているのは台湾俳句の黄霊芝先生。
黄先生の名文に触れるだけでも本書を手にする価値はじゅうぶんにあるように思います。
http://www.books.com.tw/exep/prod/booksfile.php?item=0010538478
インターネット書店「博客来」。ここから購入もできます。
台湾では誠品書店と三民書局の各店舗で購入できるほか、
版元である致良出版社でも購入が可能です。
http://www.jlbooks.com.tw/default.asp
日本語学習書籍を数多く刊行している致良出版社
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